可燃ごみ処理施設における熱エネルギーの有効利用について

 可茂衛生施設利用組合では、地球温暖化対策実行計画(事務事業編)にて2030年度に温室効果ガス排出量を2013年度比50%削減という目標を掲げて地球温暖化防止に取り組んでいます。

 このほど、ささゆりクリーンパーク可燃ごみ処理施設において、地球温暖化防止対策として、地元住民の皆さまにご理解いただき、今年の冬季から白煙防止装置の運用を一部変更(最小出力運転)することとします。
 この運用変更後は、気象条件によって白煙(水蒸気)が見えることもありますが、環境に影響はございません。
 なお、環境省の『温室効果ガス排出削減等指針』のなかで、温室効果ガスの排出削減等に資する設備の使用方法として「白煙防止装置の運用停止による蒸気の効率的利用」が削減項目の一つに位置付けられています。
 組合として、より一層の熱エネルギーの有効利用と温室効果ガスの更なる削減を図っていきますので、ご理解いただきますようお願いいたします。

  

白煙防止装置とは
 景観上の観点から、ごみの焼却により発生する熱を利用して蒸気を作り、その蒸気の一部を利用して煙突から出る白煙(水蒸気)を見えなくするための装置です。

運用変更による効果
 白煙防止装置で利用していた蒸気を発電機で利用することで、温室効果ガスを年間約130トン削減でき、発電量は676,000kWh増加する見込みです。
 これは、一般家庭で例えると、約160世帯分の年間電気使用量に相当する発電量を増加する見込みとなります。

参考:環境省ホームページ 温室効果ガス排出削減等指針
参考:可茂衛生施設利用組合地球温暖化対策実行計画(事務事業編)